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税理士による違い

前回は、「税理士の税務調査に強い」はあまり信憑性がないというお話しをしました。

端的に言うと、税務調査で指摘事項がなくても、もともと税金を払いすぎていては意味がないということです。

具体的な話をします。
同じ会社の決算を、A税理士とB税理士が組んだとします。

A税理士の組んだ決算を元に申告と納税を行った場合、
会社の納税額は100万円でした。

B税理士の組んだ決算を元に申告と納税を行った場合、
会社の納税額は50万円でした。

後日この会社に税務調査が入ります。
A税理士の組んだ決算の場合は、修正申告は必要なく追徴課税は0円でした。
B税理士の組んだ決算の場合は、修正申告を求められ追徴課税は30万円でした。

結果、
A税理士に決算を頼むと、納税額100万円。
B税理士に決算を頼むと、納税額80万円。

ということになり、
B税理士に頼んだ方が納税額が少ないことになります。

でも、
市場では「A税理士は税務調査に強い」ということになってしまうので、
税理士の言う「税務調査に強い」は、あまり当てにならない、
ということなのです。

次回は、ではそもそもの納税額の違いはどこから生まれるのか、というお話しをします。

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